月経関連過眠症の原因

 

月経の周期に合わせて、眠たくなったりすることがあるのが「月経関連過眠症」ですが、不眠症も含めて、女性特有の現象の月経によるホルモンバランスの変化が関連しています。

 

特に最近の研究で注目されているのが「黄体ホルモン」です。これは女性ホルモンの中でも特に月経前に分泌されるホルモンで、睡眠の質を悪化させている原因だと言う事が次第に判ってきたのです。

 

体内で黄体ホルモンとして働く物質の殆どがプロゲステロンというステロイドホルモンの一種なのですが、この黄体ホルモンの主な作用は、女性の身体の中でも特に妊娠準備をするために子宮を変化させ、月経周期を決め、妊娠した時には、出産までの期間を妊娠維持させることなどとなっています。そのために、排卵~月経直前という時期に睡眠障害が多くなるようです。

 

これらの症状は、閉経時不眠症以外では一時的なものとなり、通常は出産後の月経開始から2、3日後には正常の睡眠に戻ることができます。こうしたホルモンバランスによる睡眠障害は、病気というわけではないので、症状がある時期は、特に日常をリラックスして過ごすように心掛けることが大切です。

 

ホルモンバランスはこのように大事なのですが、特に女性の場合にはホルモンバランスが悪いことによる方に悩みが多くなっています。